ちょっと知りたい住まいのアイデア

家の内と外をつないで、気候や開放感を感じるアイデア

部屋に居ながらに屋外とふれあい感じる住まい

人々は昔から四季それぞれの風情や感覚を肌で感じ、繊細に、時には大胆に、様々な形で暮らしの中に取り入れ、
豊かな心情を培ってきました。家に居ながら外や自然と触れ合える、そんな住まいの工夫をちょっと見てみましょう。


自然を感じる庭

住まいで自然を身近に感じる代表は、やはり庭。前庭・裏庭・中庭、種類もスペースも様々ですが、どれも開放的な外部空間です。四季折々の植栽や花々で家の周りを飾りながら、毎日変化する季節も感じとれます。庭の手入れをしながら土や植物にふれて直に体感するのもいいですし、部屋から眺めて移ろいを感じることもできます。家族を出迎える前庭を設ければ、来客や通りがかる人をも癒せる家になりますね。庭は手入れが必要な部分ですが、四季に合わせた自在なデザインにチャレンジしてみてはどうでしょうか。


外を映し出す窓を意識する

そんな庭空間や空などの景色を取り込む大きな窓は、暮らしと自然をつなぐアプローチ。家づくりのときに「あの景色を眺めたいからここに窓を作ろう」という外との関係を意識できれば上級者です。ワイドビューで自然との一体感を楽しみながら、光の変化や季節の移り変わりを身近に感じましょう。1階から身近に緑を眺めたり、2階から見下ろして育つ木々を愛でたり、もちろん朝晩と移り変わる街の風景を楽しむのも良いですね。また、室内反対側に風の通り道となる窓や扉を確保しておけば、気流が室内を巡って外に出なくても季節の外気を感じて爽やかな気分になれるのもポイントです。


外のリビング、テラスやバルコニーを設ける

家の外と中をつなげて空間利用の幅にも一気に奥行きを与えてくれるのが、テラスやルーフバルコニーです。リビングや寝室などと行き来できるテラス・バルコニーは、大きく広がる外部空間へ誘ってくれる魔法の仕掛け。単に部屋を広くするより、体感的にその広がりは大きく感じられます。ささやかなベランダでも、外へ出て大きく背伸びをして外気を吸い込めば心も体もシャキっとなる、そんな経験は皆さんもおありではないでしょうか? 外とつながる空間はそれほど私たちに開放感をあたえてくれます。そんな気持ちのいいスペースには家族が自然と集まって、くつろげる外のリビングにもなります。
日差しが強くてゆっくりくつろげないときは藤棚のような緑のルーフをDIYするのもお勧め。日差しも柔らかく目にやさしくなりますし、電気を使わずに涼しくなって環境にも◎。なにより、春から初夏には新緑、盛夏には木漏れ日、秋から晩秋には紅葉・落葉、もしかしてフルーツも?…と、そこだけでも季節感がたっぷり楽しめます。

住まいを含め、様々な場面で役立つ色のアイデア イメージ


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昔ながらの縁側も素敵

外部と室内を結び付ける中間領域の縁側は日本家屋に欠かせないものでした。この際、和室につけるもの、という思い込みは捨てて、思い切って好きな部屋に設けてみてはいかがでしょうか。例えばリビングの窓側にあえてちょっとした縁側スペースを設け、大窓をつけると一種のサンルーム風にアレンジできます。和室の縁側がそうであるように、リビングの縁側もちょっと腰掛けてくつろぎたくなるような「居場所」空間になります。窓を開け放すことで季節の空気を感じられますし、冬は窓を閉めればぽかぽか日光浴空間に早変わり。洋室に合わせた小さなソファでも用意して、柔らかで温かい日差しに包まれながら午後のひとときを楽しみましょう。