ちょっと知りたい住まいのアイデア

住まいや街で、生活に寄り添ってくれる木のアイデア

新しい我が家の庭に、どんな木を植えましょう?

四季折々の姿を見せて、優しく穏やかな雰囲気・気分にさせてくれる植物。住まいにおいても、癒しの効果のほかに日陰、目隠し、景観作りなど、植栽には様々な役割があります。中でも住み手の個性と住まいの印象を決める存在が「シンボルツリー」。我が家とともに成長していく姿は庭付き戸建て住宅ならではの醍醐味の1つです。
しかし、樹木の見た目や好みで何でもかんでもというのは早計ですので、建物の外観にマッチしたものを選ぶようにしましょう。
では、どんな種類がいいのでしょうか? ご参考までに、シンボルツリーとして人気の木をいくつかご紹介します。


シンボルツリーとして人気の落葉樹

【ハナミズキ(花水木)】(花:4~5月)
春になると色とりどりの花を咲かせ、季節が深まれば美しく紅葉します。和風洋風どちらの庭にもなじみ、丈夫で育てやすいのも魅力です。
【ドウダンツツジ】(花:3~5月)
大きくても3mほどの落葉広葉樹。春は白くて小さな花が愛らしく、秋は真っ赤に紅葉し、冬は枝の繊細な美しさを楽しめます。和風や和モダン向きです。
【ヒメシャラ】(花:5~7月)
初夏の頃に直径5~7㎝の白い花を咲かせます。暖地性で赤褐色の樹皮が美しく、すらりと伸びる樹形もあらゆるテイストに似合って人気のある木です。
【サルスベリ(百日紅)】(花:7~10月)
夏真っ盛りの季節に多彩な色の花でいっぱいになり、庭が華やかになります。花期も長く50日間ぐらい咲き続けます。その名の通りツルツル幹肌が特徴。
【ジューンベリー】(花:4月/果実:5~6月)
樹冠を覆うように咲く純白の花に、紅色から紅紫色に変わる果実は甘く、生食やジャム、果実酒にも利用できます。ナチュラルやカントリー調に映えます。

このほか、定番のアジサイやツバキ、バラ、カエデに、上手に育てれば食べても良しのミカン、リンゴ、ブドウ、オリーブなど、選ばれている木は多種多様。目にも鮮やかなライラック、ヤマブキに、ユーカリ、棚を造ればウェルカムゲートにもなるフジなども人気です。

>> 「ノアージュ藤井寺」は敷地約30~44坪、好きな木を植えて、素敵なお庭を持つ夢も叶います。


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庭のスペースが狭かったり、日陰になってしまう場合も大丈夫!

小さなスペースに向いた観葉植物も多彩です。ちょっとした坪庭や中庭テラスでも育てることができます。お勧めは、日陰に強い常緑種でこだわる人が多いハイノキ、同じく日陰を好む常緑種のカクレミノ、和風テイストに欠かせない竹(地下茎が広がらない工夫が必要です)、小さくて赤い実が熟するとパックリ割れる落葉樹のツリバナetc.…。
日陰になるような片隅のデッドスペースに鉢植えでも十分、緑を絶やさない観葉植物もあります。例えば、オリヅルラン。寒さに強く比較的暗い場所にも耐えるため初心者にも育てやすい観葉植物です。幸福の精霊が宿るとされるガジュマルも、どんな環境でもなじむ育てやすい品種です。

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それぞれのお庭が、緑ある街づくりにつながっています

家々で様々な緑や草花を楽しむようになると、それはやがて街全体を包む緑へと広がりを見せることでしょう。公園や街のコモンスペースの植栽も住み良い街になるようにとの想いから計画されて植えられています。最近では街のイメージツリーを決めて、調和のある街並みづくりをしている分譲地もあるほどです。我が家と、共有空間の緑を大事にすれば、街の景観が良くなるだけでなく、防犯性も高まり、安全な街づくりにもなります。
マイホームを考えるとき、エントランスのエクステリアと一緒にそのお庭の緑や街の緑について想像を膨らませるのも、楽しい時間になっておすすめです。