設計の工夫や視覚効果で、実際の面積より広く見せる方法
マイホームを考える中で「広くて明るい家」を希望する方が多く、とくに家族が集まる「リビング空間」をいちばん広く開放感のある空間にしたいと思うようです。しかし、実際には敷地の広さは限られ、思い描いた通りの家づくりはなかなか難しいのが現実です。
そこで今回は、リビングを実際の大きさより広く見せるための設計ポイントやアイデアをご紹介します!
●「敷地の形にあわせたリビングの配置」と「窓」に注目!
家の中心となるリビングを広く見せられれば家全体の空間が広く感じられます。
リビングを中心に考えた設計と、広さや開放感を演出することが重要です。
そのポイントは...
・敷地の形状にあわせて、リビングを配置(横長の敷地の場合、リビングも横型に設計し広がりのある空間に。)
・キッチンは壁で仕切らずに、対面式キッチンを採用(目線が遮られず奥行き感がアップ。)
・床から天井へと続く背の高い「ハイサッシの窓」をリビングの形に沿って横続きに配置
(空間の明るさや開放感がアップ。)
●「色のマジック」や「視覚効果」を利用し、さらなる広がりと心地よさを演出!
空間の大部分を占める「壁」や「天井」に「トーンが明るい色」を採用すると、広さを感じるだけでなく、スッキリと清潔感のある印象にもなります。トーンが明るい天井は実際より10cm天井が高く見え、トーンが暗い天井は実際より20cmも低く見えると言われるほどの効果があるようです。ここで、「床」の色を明るいトーンにするとよりいっそう広がりを感じます。おこのみで落着きのある空間にしたい場合は、トーンが暗い床の色をセレクトすれば良いでしょう。
また、リビングに必要なソファやテーブルなどメインとなる家具は、目線より低い背丈のものにすることで圧迫感を抑えます。さらに視線の中心に入らないようテレビボードや棚は壁に沿って配置します。
リビングはその使い勝手やもともとの広さ・形はもちろん大事ですが、それをより明るく開放的に見せる工夫も大事です。住まい手のこだわりが反映される空間、住まいづくりの醍醐味を味わえる場所でもあるのです。たくさんの実例をご覧になってイメージを膨らませてみましょう。
>> 広がりを感じるリビングのある家
(大阪府藤井寺市の新築分譲地「ノアージュ藤井寺」)
