「キッチン空間」を中心に考えた家事動線計画
家事や子育てに1日のほとんどの時間を費やしていませんか?「家事は手間をかけずに早く済ませたい」と思いながらも、
「雑にしたくないし、家族のために快適な空間は保ちたい‥」などとお悩みを持つママが多いのではないでしょうか。
そこで、ママの1日の動き(動線)を辿りながら効率の良い家事が出来るアイデアを考えてみると、ママが家にいる間1日の大半を
過ごす「キッチン空間」に、時短できるヒントがあったのです!!
●あわただしい朝をサポートする「キッチンカウンター」
朝いちばんに早起きしたママはキッチンで、みんなの朝食とお弁当作りにはげみます。その間にみんながダイニングに集まってきました。
キッチンカウンター越しから出来立ての朝食を「ハイ」と手渡せば、子どもたちがお手伝い感覚で配膳。食べ終わったら、子どもたちからママへ「ごちそうさま」と食器を手渡し、そのまま後片付けもできます。
最短距離でお料理の配膳から後片付けができるのはもちろん、子どもたちのしつけや家族のコミュニケーションが深まる空間にもなります。

対面式のキッチンカウンター(右)とスタディーカウンター(奥)
●行ったり来たりの時間を短縮!「水廻り一ヶ所設計」・ちょっとひといき「休憩コーナー」
パパや子どもたちを見送ったら、さぁお掃除の時間です。そんな時キッチンを中心に、洗面室・浴室の水廻りが一ヶ所に集まっている設計は、行ったり来たりする時間が短縮されるので、お洗濯中にお風呂の掃除や洗面まわりの掃除などが一気に片付きます。
と、ここでちょっとひといき。普段は子どもたちの勉強スペースのスタディーカウンターが、この時間はママの寛ぎコーナーに。
コーヒーを飲みながらレシピ検索や家計簿をつけたりと、家事の合間の休憩コーナーも動線上に計画することで、休憩しすぎないちょうどいい時間が過ごせます。
お買い物から帰ったらそのままキッチンに向かい、食材は冷蔵庫に、ストックや日用品はキッチン横のパントリーにサッと収納。
すぐにしまいやすいて取り出しやすいから、ここでも時短家事が実現。さらに扉がついているので、いつもすっきりと片付いた印象を与えます。
●キッチン後ろの収納「カップボード」・「勝手口」
夕方「ただいま」の声とともに帰宅した子どもたち。ママはお料理をしながらキッチンカウンター越しに子どもたちの学校での出来事を聞いたり、宿題を見守ります。
そこへパパが帰宅しみんなで夕食の時間。ママの作ったおいしいごはんを食べながら、その日の出来事で盛り上がる至福の時間です。
食後は子どもたちが進んでカウンターから食器を受け渡し、サッと後片付け。食器洗い乾燥機のあるキッチンならもっと時短できます。あとは、キッチン後ろのカップボードに並べて収納!もちろん見た目もキレイです。
最後はキッチンの動線上に設けた勝手口から、今日出たゴミを一時保管。臭いのもととなる生ゴミやペットボトルが室内にたまらないので快適空間が保てます。
手の届くところにいろんなタイプの収納計画や、キッチンを中心とした家事動線を考えた設計で、毎日の家事はとても効率的になります。
家事に費やす時間や悩みが減れば、その分家族と接する時間や自分の時間をもっと楽しむことができます。ほんの少しのアイデアで、ママの1日、家族の1日が大きく変わるのです。

キッチン横のパントリー(手前)、ダイニング側にも収納を(奥)

キッチン後ろのカップボードと動線上にある便利な勝手口